日本蒲公英(在来種)と西洋蒲公英(外来種) 2-(2)
Dandelion native to Japan and Common Dandelion 2-(2)
タンポポ属は総苞(萼のように見える部分)の形状である程度の品種の判別が可能です。特に、在来種と外来種では総苞外片(総苞片の外側2列。一番内側は総苞内片と言う)にはっきりと違いがあるので分りやすいですが、中間的な雑種もあり、また、在来種(ニホンタンポポ)にはその地域による特性があり、都市部では純粋な株自体が見つけにくくなっていることもあって外見による完璧な特定は難しいです。(以上 #1 と同文)
These three Photos are Dandelions that have the characteristics of Japan native species
前回(#1)はシロバナタンポポとセイヨウタンポポを比較しましたが、
今回は、黄色の個体を集めてみました。在来種の特徴を持った個体を
探して撮影しましたが、交雑が多く、掲載の写真は純粋な在来種として
分類は不可能でした、あらかじめおことわり。
#1 : https://plus.google.com/u/0/113053037231413309799/posts/WCPETbpK8Vg
写真左:総苞片は長く細めで外片は内片よりやや短い程度、
外片は上向きでやや開く程度。
一部角状突起らしきものがあるけどとても小さい。
花径は 4cm 位。葉の切れ込みは深めで、花茎・葉・ロゼットは中大サイズ。
写真中:総苞外片は内片の半分ぐらいでやや上向きに開いており、
一部角状突起らしきものがある。
花径は 3.5cm 位。花茎も短くロゼットも 15cm 位と小さい。
葉の切れ込みは普通。
写真右:総苞外片は内片の半分を超えるくらいで、内片外片ともに
花にほとんどくっついている。角状突起はほとんど無い。
花径は 4cm 位。花茎・葉・ロゼットは中サイズ。
一部、切れ込みがあまり無く長楕円の葉が見られる。
以下参考:分布する地域とその特性による分類
■在来種は亜種・変種を入れると18種に分類されるそうです。
以下、比較的広いエリアで見られるもののみ
●エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)
学名:Taraxacum venustum H. Koidzumi / Taraxacum hondoense
ミヤマタンポポ節
北海道・本州の中部以北、総苞外片が太く、角上突起はない。
●カントウタンポポ(関東蒲公英)
学名:Taraxacum platycarpum Dahlst
モウコタンポポ節
関東地方周辺
総苞内片が長く、外片は内片に比して短めで(内片の3分の2ぐらい)、
内片に沿ってくっついているか僅かに上向きに開く程度。
角状突起は小さい。
●トウカイタンポポ(東海蒲公英)(ヒロハタンポポ, 広葉蒲公英)
学名:Taraxacum platycarpum var. longeappendiculatum / Taraxacum longeappendiculatum
モウコタンポポ節
静岡県・東海地方(カントウタンポポの亜種)
総苞が長く、総苞外片は内片の3分の2ぐらい、
外片も内片も花に沿ってくついているかわずかに上向きに開く程度。
角状突起が大きくはっきり分る。
●シナノタンポポ(信濃蒲公英)
学名:Taraxacum platycarpum ssp. hondoense
モウコタンポポ節
甲信越地方・関東地方北部(カントウタンポポの亜種)
総苞全体が大きく膨らみがあり、総苞外片は太く卵形で、角状突起は無い。
●カンサイタンポポ(関西蒲公英)
学名:Taraxacum platycarpum var. japonicum / Taraxacum japonicum Koidz
モウコタンポポ節
長野県以西の本州、四国、九州
頭花は小さく、総苞はやや細めで外片は内片の半分以下、
外片も内片も花に沿ってくついている。角状突起はほとんどない。
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#お散歩シリーズ, #蒲公英調査隊
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